60代になると高音域の聴力が「軽度難聴」のレベルまで聞こえにくくなっていきます。さらに70歳を超えると高音域の聴力が「軽度難聴」から「中等度難聴」レベルまで低下してしまいます。
聞き取りが悪くなると日常生活でも不便を感じますが、本人だけではなく家族や周囲の人も困ってしまいます。なぜなら、本人は自分が聞こえていないという事を十分把握していないからです。
聞こえなければ聞き返すという事はありません。自分では、少し聞こえにくいと思っても聞こえたら返事をするのでそれ程、悪いとは思わないのです。
ただ周囲は何回に1回かは返事をしてくれないので困っていくという乖離が起こるのです。自覚しないまま過ごしていくうちに補聴器装用のタイミングを遅らせてしまう事も少なくありまん。
加齢性難聴は、老化によって聴覚機能が低下していく為、残念ながら現在の医学的治療では治す事はできません。しかし、大切なのは、早期から補聴器を使用して言葉を聞き取る事です。
歳のせいだと決めつけずに、専門家に相談してください。難聴を放置する事で認知症のリスクが高くなるとも言われております。
認知症と難聴については、以下の記事に詳細があります。ぜひご覧ください。