高音と聞き取りの関係
高い音が聞こえにくくなると、言葉の子音を聞き取る力が低下していきます。子音は母音に比べて短く弱く発音され、かつ周波数が広く拡散するため、聞き間違いやすいのです。
日常の「きこえ」について☑チェックしてみましょう。
「聴力」を測定する際は静かな防音室の中で行いますが、普段の生活では様々な音に囲まれた中で、言葉や物音を聞き取ります。こうした日常生活での聞こえ方を「きこえ」と呼んでいます。
テレビを見るとき、家族と同じ音量では聞き取りづらい
銀行や病院の窓口などで、名前を呼ぶ声が聞こえにくい
これらの項目に一つでも心当たりがある場合は、一度耳鼻咽喉科医にご相談されることをお勧めします。まずはご自身の「きこえ」の状態を正確に知ることが大切です。
どうして音が聞こえるの?-耳のしくみ
耳は「外耳」「中耳」「内耳」の三つの部分に分かれ、どの部分に障害があるかによって難聴の性質が異なります。
外耳…空気振動となって伝わってきた音を効率よく集音し、外耳道で集音した音を増幅しながら鼓膜によって機械的な振動に変換します。
中耳…外耳から伝わり、鼓膜によって交換された機械的振動を大きく増幅します。
内耳…どのような音が入ってきたかを感じ取り、かつその音を電気的な信号へ変換します。その信号が、聴神経を通り、脳へ伝えられます。
難聴にも種類があることをご存知ですか?