●聞こえる範囲が狭くなる
正常に聞こえる人は、小さな音から大きな音まで聞こえるので聞こえる範囲が広いですが、感音難聴者は小さな音は聞こえないけれど大きな音は正常に聞こえる人と同様にうるさいと感じます。その為、聞こえる範囲が非常に狭くなります。
●歪んで聞こえる
感音難聴者では有毛細胞(音をキャッチする細胞)の数が減っています。その為、はっきりと聞き取れなくなってしまいます。
●雑音下では聞き取りにくい。音が音を邪魔してしまいます!
感音難聴者は、はっきりと聞き取るという事が難しい為、雑音が多い場所では聞き取りにくくなります。レストランなどの雑音がある場所での会話は聞き取りにくく、思わず大声を出してしまう事さえあります。
●聞き間違う
一般的に、高音域から聞こえにくくなる為、会話の中で子音が聞きづらくなってきます。母音は比較的聞き取り易いですが、子音は高音域で聞き取りにくい為、子音の聞き間違いが見られます。
例:「K」と「S」の違いが分かりにくく「加藤さん」と「佐藤さん」を聞き間違えてしまう。
このような特徴を持つ感音難聴者の方々が、補聴器を装用したとしても正常な聞こえに戻るという訳ではありません。補聴器を上手に活用する為には、本人の努力と周りの協力が必要です。
聴覚障害は、外見からは気づかれにくい障害です。補聴器を装用しても聞き取りにくい事もあります。 その為、以下の点に配慮する事で聞き取りやすくなるという事をご理解頂ければと思います。