補聴器試聴(無料貸し出し)

補聴器の試聴ができます。対応補聴器、貸し出し期間は直接店舗にご確認ください。

出張訪問対応店

お店に訪問が困難な場合、ご自宅に補聴器の専門家が訪問してご相談を承ります。

認定補聴器専門店

認定補聴器技能者が在籍し、補聴器の調整・選定に必要な設備について公益財団法人テクノエイド協会に認定されている店舗です。

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総合支援法対応店

難聴が高度・重度で、身体障害者の基準に適合する場合は、障害者総合支援法による補装具費支給制度を利用することができます。原則として、費用の1割を利用者が負担することとなります。ただし、所得に応じて一定の負担上限が設定されています。また、補装具は原則として1種目について1個の支給が対象となります。手続きは各自治体によって異なる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村の福祉課にお問い合わせください。

遠隔サポート対応店

専用のスマートフォンアプリを介して、オンラインで補聴器を調整できます。※一部対応していない器種があります。

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オトスキャン取扱店

レーザーによる3Dデジタルスキャナーで耳型を迅速に採取します。一人ひとり異なる耳の形状を直接肌に触れることなく安全に、正確に採寸し、オーダーメイド補聴器を作成します。

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豆知識

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名医が解説!「聞こえ」の正しい認識と対策 ~20代から衰える?!加齢と共に低下する聴力~

耳が遠くなるのは、高齢者になってからと思っていませんか? 聴力の衰えは、実は20代から始まっていて、個人差はあるものの加齢とともにゆっくりと進行していきます。長く生きていれば誰もがなる加齢性難聴。放置しておくと認知症のリスクも高まるという研究発表もあります。

「音は耳で聞いていると思いがちですが実は脳で聞いています。聴力について正しく認識することが重要です」と話すのは、済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科の主任診療科長の新田清一先生。人生100年時代を楽しく過ごすために、「聞こえ」について、知っておきましょう。


20代から聴力の老化は始まっている。聞こえの仕組みとは?

音は耳の奥にある鼓膜でキャッチされ、かたつむりのような形をした蝸牛(かぎゅう)という器官で電気信号に変えて脳に伝わり、音を認識することで聞こえます。聴覚が低下することを難聴と言い、幼児期の病気や大騒音にさらされるなど様々な要因によって、年齢にかかわらず起こる可能性があると言われています。

急に起きる突発性難聴は広く知られていますが、圧倒的に多いのは加齢性難聴。「加齢によって徐々に蝸牛の細胞が弱くなるため、脳に信号が伝わりにくくなり、音が聞こえにくくなります。これが加齢性難聴です。蝸牛の細胞は高音をキャッチする細胞から弱くなります。モスキート音と呼ばれる高音は、実は20歳を過ぎた頃から聞こえなくなる人が増えてきます。つまり20代から聴力の老化は始まっているのです。特に加齢性難聴は徐々に聴力が低下していくため、本人が気付きにくく、周囲の家族からの指摘でわかることが多いと言えます」と新田先生は説明します。

 

※立木 孝「よくわかる難聴」金原出版(2007) ※立木 孝 他「日本人聴力の加齢変化の研究」 「Audiology Japan」 45,241~250(2002)より改編

加齢に伴う聴力の衰えは気付きにくい。あなたの聞こえを確認しよう

こ個人差はあるものの、年齢とともに高い音から聞こえにくくなり、ゆっくりと衰えていく聴力。65歳以上の3人に1人はなんらかの難聴を抱えているそうです。「聴覚は生活に困ることがなければなかなか自覚できません。必要に迫られないと軽度の難聴を見過ごし、気付かぬうちに進行してしまうことがあるので注意しましょう。最近テレビの音が大きくなったとか、電子レンジや体温計などピピッという音に気付かなくなったなどが、加齢性難聴のわかりやすい兆候です」(新田先生)。

新田先生のお話から作成したチェックリストで、確認してみましょう。思い当たることが複数あれば、早めに専門医へ相談に行きましょう。

 

聞こえの低下を放置すると認知症リスクが高くなる研究報告も

「年をとると、だれでも耳が遠くなります。しかしそれを『年だから仕方がない』とそのまま放置していると、思わぬリスクを招きます」と新田先生は警鐘を鳴らします。「音を認識して情報を理解するために、私たちは脳の広い部分を使います。難聴によって脳を使わなくなることで脳の側頭葉という音の情報を司る部分も劣化していきます。コミュニケーションも減り、脳の機能は次第に広く低下していくと考えられます」と指摘します。聞こえと脳は密接に関係しているのです。
最新の研究では、聞こえの低下が認知症と関係していることが明らかになってきています。2017年の国際アルツハイマー病会議でランセット国際委員会が「認知症症例の約35%は潜在的に修正可能な9つの危険因子に起因する」と発表し、難聴がその1つに指摘され、注目されています(先天性難聴や一側性難聴はこの限りではありません)。「うつ、社会的孤立、運転能力の低下など、難聴の影響は数多く報告されています。聞こえの低下に対して、早めに対策をとることが認知症予防にもつながると期待されています」と新田先生も語ります。

長く生きていれば誰もがなる加齢による難聴。予防法や対策は?

新田先生によると、加齢性難聴は、老眼と同じように現在のところ治すことはできませんが、予防としては主に2つが挙げられます。
「1つめは騒音環境を避けること、2つめは悪化要因と言われる動脈硬化を防ぐこと。大きな音を長く聞くことは蝸牛細胞が疲れ、聴力の機能低下につながります。
例えばライブなど大きな音がする場所に長時間にいる、イヤホンの音量を上げて音源を聞くなどは避けたほうが良さそうです。食生活や運動などの生活習慣を整えるなどして、動脈硬化の予防を心がけることも大切です。
また、耳垢がたまって難聴になると耳掃除を必要以上に念入りにするのは間違い。耳の中の皮膚を傷つけてしまい、炎症を起こして耳のトラブルの原因になることもあります。
「もちろん予防はしないよりもしたほうが良いのですが、加齢による難聴の進行は止められません。長く生きていれば誰もがなるものです。認知症を防ぐためにも一番勧めたい対策は、難聴を放置せずに補聴器を使用することです。補聴器を正しく装用すれば脳の劣化を防ぎ、認知症を予防する可能性があると考えます」と新田先生は、強調します。

驚きの補聴器使用の実態 日本は聞こえの対策が遅れている⁈

眼鏡と違って、補聴器というと見たことも触れたこともない人が多いのではないでしょうか? 実際、日本は高齢化で必要としている人が増えているはずですが、欧米諸国と比べて補聴器の使用率が低いことが分かっています。
メーカー10社が加盟する日本補聴器工業会が2018年に約1万4000人に行った調査では、難聴者のうち補聴器を使っていたのはおよそ14%。欧米での使用率は、イギリス約47%、アメリカ約30%などと比べ、低い数字になっています。
日本では、補聴器は医薬品医療機器法に定められた医療機器ですが、医師の診断がなくても購入ができます。そのため説明や調整が十分にされず、使いにくいといった印象が広まっていると、同工業会普及委員会は見ています。
一方で欧米には公的な資格制度があり「オーディオロジスト」と呼ばれる資格所有者が聴力検査や補聴器の調整を担い、医師の診断があれば欧州では国などによる一部補助が一般的になっています。日本では一般的に保険適用にならず、自費で購入する人が大半で、使いにくい印象に加えて、数十万円する高級品ということも使用をためらわせる理由に考えられます。さまざまな面で日本では聞こえへの対応が遅れていると言わざるを得ません。
そんな実態を反映するかのように、同工業会普及委員会の調査で、欧米諸国の補聴器使用者の満足度が70~80%を超えているのに、日本は38%と満足している人が少ないことも明らかになりました。

知っていますか? 補聴器の使い始めは音への「脳トレ」が大切

眼鏡をかければすぐに視界が変わるように、補聴器をつければすぐに聞こえるようになる、というのは大きな誤解のようです。「実は補聴器は装用してすぐによく聞こえるようになるわけではないのです。使いこなすにはトレーニングが必要で、初期調整に通常3か月程度の時間がかかります」と新田先生は説明します。

「特に耳の聞こえない状態が長く続くと脳が静かな環境に慣れているため、十分な調整なしで補聴器を使用すると、急に入ってくる音に不快感や違和感を覚えます。結果、補聴器を使うことをやめてしまい、難聴をそのまま放置してしまうことが起こりがちです。

補聴器の使い始めは聞こえる環境に慣れていくように、まず音への脳のトレーニングが大切です。補聴器を常に装用して少しずつ音量を上げてトレーニングをすることで、聞こえていた頃の脳に戻っていきます。

また調整が適切かを確認するために、補聴器を装用した状態でどのぐらいの音やことばが聞き取れるかを確かめる検査(補聴器適合検査)を必ず行いましょう。これは眼鏡で言う矯正視力に当たるものですが、この結果が適切であることを確認してから補聴器を購入しましょう。」とアドバイスします。

確かな調整がカギ 遠隔操作も可能に デザインも機能も進化する補聴器

この調整の重要性をカギに、補聴器メーカーのGNヒアリングジャパン株式会社が2014年に発表したのが、「スマート補聴器」。スマートフォンを利用してアプリで調整が可能になりました。iPhoneとアンドロイドの一部機種に対応しており、アプリをダウンロードするとスマホ上で、音量や音質の微調整が自分でできます。さらに、スマホと補聴器は、無線通信方式「Bluetooth(ブルートゥース)」でつながっているため、スマホ上の音楽アプリの音源や電話の相手の声も、補聴器で直接聞くことも可能になりました。

2018年に発表された「リサウンド・リンクス・クアトロ」では、様々な方向から届く声やそのほかの音を際立たせて雑音を抑制する機能や専門家による調整が遠隔操作できるサポートシステムがさらに充実しました。「何度もお店に行かなくても専門家の調整が受けられます。忙しいとき、天気が良くないときも調整が受けられ、移動時間や交通費の節約にもつながります。ちょっとした調整やリクエストも気軽にできます。補聴器そのものも軽量、小型、多彩なカラーなど性能とデザインの両面で進化しています。ユーザーの満足度向上につながるのでは」と同社マーケティング部の池田慶弘氏は期待しています。重さが約1gと軽いものもあり、目立ちにくく、マイクを使った高度な指向性機能を搭載して集音効果も高くなるなど、最近の補聴器はどんどん進化しています。

「ざわついた居酒屋でも会話が弾むように」補聴器ユーザーの声

GNリサウンド「スマート補聴器」ユーザー藤田正友之さんに聞く

補聴器を初めて使ったのは10年ほど前。「話しかけているけど気付いてもらえなかった」という妻のひと言がきっかけだったという藤田さん。仕事中に聞き逃したりすることもあったようです。耳鼻科で聴力検査をして補聴器を勧められたそうです。

「最初の補聴器は耳かけ式でしたが、使いにくいというのが正直ありました。自分自身がまだ当時の補聴器の使い方を正しく認識できてなくて、人と話す時だけつけるみたいな使い方をしていました。耳が蒸れるのも嫌なので、つけたり、外したりすると、そのたびにハウリングがしていました」と使用開始した当時を振り返ります。

その後、調整を徹底的にしてくれる補聴器専門店とへ相談に行き、「スマート補聴器」をいろいろと相談にのってくれた店のスタッフから紹介されました。「性能がすごく良くなって、音楽とか会議の場でも音を拾いやすくなる」との話を聞き、即決したと言います。

聞こえの快適さだけでなく、 操作の手軽さで会話がより楽しめるように

「まず、リモコンがiPhoneでできるようになったので、アプリで音量の調整とかしていますけど、カスタマイズできます。音量とか音質とかっていうものをひとつひとつ変えるのではなくて、この場面ではこれが一番良いってなったら、その調節を登録します」とすっかり使いこなしている藤田さん。

「スマホを出しにくいシーンでは、Apple Watchでも音量とか音質の調整が同じようにできるので便利です」と気に入っている様子。

「居酒屋のように人がガヤガヤしているのがすごく苦手で、行きたくなかったんですけど、周りがガヤガヤしている時は、相手にマルチマイクをつけてもらいます。そうすると、周囲がどれだけざわついていても、その人とだけの話がすごく明瞭に聞こえるようになりました。2、3人でしたらテーブルに置いて、そうするとそのテーブルの音だけが拾える。これはもう本当にすごいですね。今までは電話が来ても気付かないことがあったんですけど、耳元で受信音が鳴るので『あ、電話来た』って。カバンの中にある携帯電話を取って出ることが普通にできます」と笑顔で感想を話していただきました。

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