「耳鳴り」は本来聞こえることがない音が耳の中で聞こえる症状で、世界の人口の約15~20%に症状が現れるとされており、そのうち20%の人が重い症状に苦しんでいると言われています。日本では、約300万人が耳鳴りに悩んでいるとされていますが、体系的にまとめたガイドラインが作成されたのは昨年(2019年)のことです。苦痛の強い耳鳴りは、生活の質を大きく低下させることから、病院を渡り歩くドクターショッピングを行う方が少なくありませんでした。
そこで注目したいのが、ガイドラインにもある「音響療法」です。これは、サウンドジェネレータや耳鳴り対応補聴器という治療用機器を耳につけて、かすかなノイズを聞くことにより、不快な耳鳴り音を気にならなくし症状を改善する治療法です。また、この厄介な耳鳴りに被せて聞かせる外部騒音や信号音を利用することをサウンドセラピーと言います。サウンドセラピーは、耳鳴りを背景雑音としてみなせるよう脳をトレーニングするために、外部から音を取り入れます。
そして、サウンドセラピーを手軽にいつでもどこでもできるように開発されたのが、GNヒアリングの「リサウンド・リリーフ アプリ」です。